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NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

不定詞 その6

 それでは不定詞のお勉強が続いていますが、今日は書き換えについて
注意しなければならない点をさらっておきましょう。

 例題: This river is too broad for children to jump across.
( so ・・・ that ~ を用いて書き換えてください。)

" too ・・・ to ~" (あまり・・・で~できない)を "so ・・・ that ・・・cannot"
で書き換える例の問題だな、というんで、

→ This river is so broad that children cannot jump across.

 としてしまいがちですが、これでは×です。
「川の幅が広すぎて、子供たちが飛び越せない」んだから、これでいいん
じゃないの?と思う人が多いのではないでしょうか。
 では、もっと典型的な文例として

This book is too hard for me to read.

「この本は私が読むには難しすぎる」を「この本は難しすぎて私には読め
ない」というように so that を用いて複文に書き換えなさい、という例題が
あったとすると、

→ This book is so hard that I cannot read. (×)です。

という答案を書く人がたくさん出てくるわけです。この罠に引っかかっては
いけません。どこがいけないのでしょう。
"too ・・・ to ~"は" so ・・・ that cannot ~ "で書き換えられるのは
皆分かっているようですが、油断してはいけません。この型の書き換えは
文末に気をつけていないとダメです。 "too ・・・ to ~"の不定詞は副詞
的用法なので、 This book is too hard for me to read. でOKなのです
が、" so ・・・ that ~"の文では、
文と文とを so と that が接続詞として、that の前後の文章をつないでい
るわけですので、that の前も後ろもちゃんとした文でないと正しい文章
にはなりません。ですから I cannot read というのは正しい文章ではなく
て、I cannot read the book の意味の"I cannot read it." という完全な
「文」でなければなりません。 it がどうしても必要なのです。

→ this book is so hard that I cannot read it. (○)

 これが盲点になっていて、分尾のit を落とす人が多いですね。従って
"too ・・・ to ~" と " so ・・・ that ・・・cannot ~ "との書き換えでは文
末に注意してください。
 逆に書き直すときは、勢い余って too hard for me to read it. (×)
なんて書かないで下さいね。
 原理が分かったので、今は例題の答えがはっきりしましたね。

This river is too broad for children to jump across it. (○)

 となるわけです。
 それではもう一つ書き換え問題を出してみましょう。

 例題:同じ意味になるようにカッコ内に適語を入れてください。
 1. We were too far away to see what was happening.
 = We were not near ( ) to see what was happening.
2. He had the kindness to help me.
= He was kind ( ) to help me.
= He was so kind ( ) to help me.

1. too far away to see は"too ・・・to ~"の構文で「遠すぎて見えな
かった」→「見えるほど近くにいなかった」と考えます。「見えるほど近く」
というように程度を表すわけですから、"enough to ~"を用いて、

We were not near enough to see what was happening. (○)

 が正解です。
"・・・ enough to ~"が出てくるたびに、「~するのに十分・・・」と解釈
している人が多いのですが、あまり筋が良くありません。
「~するぐらい」「~できるぐらい」と程度を表す、と解釈した方が応用が
ききます。

I stayed there long enough to see her just once.

の意味は、「彼女に一度会えるぐらいの長さだけそこに滞在した」(○)
 となるのですが、「彼女の一度会うのに十分長く滞在した」(△~×)
とやるとよくありません。これは「たった一度会えるくらいの期間」という
わけで、long enough to ~であっても別に、長い期間を指しているわけ
ではないのです。同様に

He had just enough money in his pocket to buy a ticket.

を「切符を1枚買うのに十分お金を持っていた」(×)では伝えたい気持ち
が正反対です。「ポケットには切符をたった1枚買えるくらいのお金しか
なかった。が◎(二重丸)ですね。

 2.は「彼は親切にも私を助けてくれた」のように"enough to ~"( = so ・・・
as to ~) を前から後ろに意味をとることもあります。こういう問題はパターン
が決まっているので、下の言い方を対処できるように準備していれば大丈
夫でしょう。

He kindly helped me.
= He had the kindness to help me.
= He was kind enough to help me.
= He was so kind as to help me.
= He was so kind that he helped me.
= It was kind of him to help me.
 「親切にも手伝ってくれる」という意味の英語の慣用的な言い方にも
色々あるわけです。



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